猫は植物中毒に陥りやすく、実に700種類以上の植物は猫に対して毒性を示すと報告されています。その中には観葉植物として人気なアイヴィーやポトスなども含まれていることはあまり知られていません。一重に毒性といっても、ユリ科植物のように猫がひとかじりしただけで命を落とすものから、胃腸炎など軽症状に留まるものまで、重症度には幅があります。
猫の命にかかわる中毒を起こす植物 (Highly toxic to cats)
特に危険な植物のリストです。これらは致命的な症状を起こす可能性があり、猫を飼っている家では必ず避けるべき植物です。
- ユリ科:オニユリやテッポユリに限らず、チューリップなど「ユリ」という名を冠さないものも含む。
- 強心剤として使われる植物:ジギタリス、スズラン、キョウチクトウなど。
- プラム属:リンゴ、アンズ、モモなど。
- ナス科:イヌホウズキ、チョウセンアサガオなど。
- キンポウゲ科:キンポウゲ、アネモネなど。
- サトイモ科:スパティフィラム、ポトスなど。
- ツツジ属:アザレア、ゲッケイジュなど。
- その他:イヌサフラン、ソテツ、トウゴマ。
その他の植物毒性の調べ方
猫に毒性のある植物は700種類上あり、暗記できる量ではありません。植物毒性リストはASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)のHPにアクセスすることで手に入ります。観葉植物や花を選ぶ時は、まずこのリストで毒性の有無をチェックしましょう。
リストの利用にあたって注意する点は、動物種を間違えないことです。猫への毒性(Toxic to cats)の有無を確認して下さい。そして植物の名前は呼び名ではなく、世界共通である学名で調べましょう。英語に不安がある方はかかりつけの獣医師に相談して下さい。
最後に
猫は好んでこれらの植物を食べることは少ないので、頻繁に起こるわけではありませんが、毎年一定数の猫は植物中毒で動物病院に運ばれてきます。気を配れば防げる事故ですので、一度家の中を見回してみて下さい。