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For Cats

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Text by 山本宗伸(獣医師)

01分割摂取の重要性

ネコ科動物は地球上で長い間、完全な肉食を続けています。犬や熊も肉食ですが、果実や穀物など植物だけでも栄養状態を維持できるため雑食動物に分類されます。完全肉食動物である猫は獲物を捕まえてもすぐに全て食べることはしません。次の獲物を捕獲できる保証がないからです。猫の本来の食生活は分割摂取なのです。人と暮らしている猫の食事はまとめて与えられるため、一回の食事で摂取するカロリーが増えました。その結果、肥満、短時間で空腹を訴える、食べ過ぎて吐いてしまう、消化器官に負担を与えるなどの問題が起こることがあります。肥満は猫に悪影響ですし、私たちも頻繁にベッドに吐かれたり、過剰に食事を要求され鳴き続けられると一緒に生活する上で非常に困ります。これらの問題は食事回数を増やすだけで解消されることがあります。猫本来の食生活に近い分割摂取は愛猫に健康的に長生きをしてもらうだけでなく、愛猫とオーナーのより良い関係を築くヒントなのです。

02健康的なライフサイクルと
留守番をする猫に向けて

猫のライフスタイルはオーナーに依存します。オーナーが不規則な生活を送っている場合、猫の食事も時間が遅れたり、睡眠をとる時間帯も不規則になるでしょう。健康意識が高いオーナーの猫は正常体型を維持している割合が高いという報告もあります。適切な量を規則的な時間に与えることが猫の健康を手助けするでしょう。
しかし仕事や付き合いで忙しい現代社会、帰宅が遅れざるをえない日もあるでしょう。深夜愛猫が玄関で待ちわびている姿をみると、胸が締め付けられます。一説では猫は孤独を感じない動物と考えられていますが、帰宅時の様子から猫がオーナーの帰宅を待ちわびるのは空腹だけが理由ではないことは明らかです。仕事に追われ生活が不規則になりがちな方は、せめて食事だけでも定期的な時間に与えることで、オーナーが遅くなることで猫が受けるストレスを和らげてあげましょう。

03朝オーナーを起こす
猫に向けて

「毎朝AM4時頃に猫に起こされ睡眠不足です。」これは私が猫オーナーから受ける最も多い相談の1つです。特にエネルギーに満ちた若い猫は飼い主が起きる時間まで空腹に耐えられないようです。この問題の模範的な対処法は猫のモーニングコールを無視することです。猫は飼い主を起こせば食事を貰えることを知っています。そのため徹底的に無視し、飼い主を起こしても食事は手に入らない、食事は決まった時間に食べる、ということを学習させるのです。しかし、猫の執拗なモーニングコールは終わることがありません。私の猫がまだ若い頃、私も同じ体験をしました。私の猫のモーニングコールは髪を引っ張る、顎を噛むなど、到底無視できるようなものではありませんでした。日頃から自動給餌器を使用することで「飼い主を起す→食事が手に入る」という関連性を絶つことができます。食事はPETLYから。そう覚えてもらえれば早朝空腹でも飼い主に当たることは無くなるでしょう。

04肥満が気になる猫に向けて

室内飼いの猫は予備軍を含めると40%が肥満であるといわれています。肥満はやはり猫の健康に悪い影響を与えます。特に猫で多いのが糖尿病、便秘、肝リピドーシス、皮膚病などです。特に糖尿病は人間同様毎日のインスリン接種が必要になり猫の寿命を大きく縮めてしまう恐ろしい病気の1つです。肥満を予防するには適切な運動と食事コントロールです。しかし、猫の場合は運動量を増やす事が非常に難しいです。犬であれば散歩を増やすことで運動量が増やせるのですが、猫はそうはいきません。特に中年齢以上の猫は猫じゃらしのようなおもちゃで遊んでも反応してくれないことも。そのため猫の肥満予防はカロリーコントロールが非常に重要になります。毎日決まった量を決まった時間に与える、これがどれくらい難しいことか猫を飼っている方は身をもって実感していることでしょう。PETLYがあなたに代わって愛猫のカロリーコントロールをしてくれます。

05急いで食べ過ぎて
吐いてしまう猫に向けて

猫は元来吐き易い動物です。それは野生時代の名残で腐敗した肉や猫にとって有害な植物を誤って食べた際に自分を守るために備わっている防御機構だからです。「吐く」という言葉は医学的に「嘔吐」と「吐出」の2つに分けられます。嘔吐とは胃に一度納まり消化されたものを吐き出す事。一方、吐出とは食べたものが胃に到達する前に吐き出すことです。吐いたものが未消化で形が残っている場合は吐出の可能性が高いです。吐出の原因の1つに早食いがあります。室内飼いの猫にとって食事の時間は一番の楽しみ。急いで食べてしまうのは仕方ありません。早食いによる吐出は病気ではないですが、猫も苦しいでしょうし、吐く姿を見ている側としても辛いものがあります。食事回数を増やし一回の食事量を減らす事で早食いを予防することができます。形が残っているドライフードを吐く猫は、1日4回に食事の回数を増して与えてみましょう。